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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第8章 有名人
朝起きてニュースを見ると、ジェスの言った通り、繰り返し放送されていた。
画像が少し悪いのが救いだった。冬は改めて画面をじっくりと見た。冬は名前を名乗ってしまったが、顔はそれほど鮮明では無いし、二人とも私服なので上手くすれば日本で放送されても分らないかも知れないと冬は思った。

ジェスは冬の顔をチラチラ見るだけで何も言わなかった。

…ジェフに何か言われたんだろうな。

「どうぞトーコをこれからもお願いします。」

別れ際にジェフは小鳥遊と握手、ハグをした。

「はい。お世話になりました。」

「またねジェスとジェフ。本当にありがとう。」

二人はレンタカーに乗り込んだ。玄関から見送るジェスが言った。

「トーコは、もう…ここには来ないかも知れないわね。だってガクがいるんだもの。」

ジェフは涙を貯めているジェスの肩をそっと抱き寄せた。

「それで良いんだよ…トーコは、やっと歩き出した…これで良かったんだ。」

二人は冬が運転する車が門を過ぎてそれが閉まるまで見送った。

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…長くて短い休暇だった。

二人は、深夜に小鳥遊のマンションについたが、小鳥遊は翌日から仕事だった。冬はもう一日休みがあるので、荷解きや明日の朝食などを準備してからベットに入った。

小鳥遊を送り出した後、掃除や洗濯をして疲れ、ベットで少し横になろうと冬は休んだ。夕方、冬が風呂に入って居ると、小鳥遊が病院から帰ってきた。

「トーコさん…事件です!」

小鳥遊が風呂場に入って来た。

…姉さん…事件です…的なやつか

「先生。後でお話聞きますから、寒いからそこ閉めて頂けませんか?」

小鳥遊は風呂場の中に入り、扉を閉め自分のスーツを当たり前のように脱ぎ始めた。

…あーあ…もう こりゃ お約束だな。

冬は苦笑した。

「あのアメリカでの事件…あなただったと病院にばれてました。」

シャワーを出しながら小鳥遊は言った。

「でも…先生は?」

「僕はセーフです。あそこで名前を言っちゃったのがまずかったかも知れませんね。」

大使館の出国記録を調べればトウコなんてすぐ判りますもんね…と小鳥遊が言いながら湯船に入った。

「え?大使館ってそういう情報簡単に漏らしたりするの?」

…知らなかった。
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