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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第19章 円満三角関係
似たようなことがあったが、そのたびに文句も言わず、お互いさまといつもあっさりとした対応をしていた。それから冬のことが気になってはいたが、流石に医局長の小鳥遊の居る前では聞きにくかった様で、小峠がいるあのタイミングで名前を聞いた…と今泉はその後笑って教えてくれた。

冬の近くにいれば分かるが、そんなことは冬にとって日常茶飯事で、小峠にですら丁寧に対応していたので、大嫌いだと聞いた時には驚いたぐらいだった。

今泉の忍耐強さや博愛精神に、尊敬さえしている自分がいた。
ここ数ヶ月で、不思議だが3人でいる事が普通で生活自体がそれで落ち着いてしまったようにも思えた。

…次に冬を抱くときに嫉妬をしたりするのだろうか?

自分でも良く分からなかった。

今泉と自分では、肉体関係云々というよりも、冬に対するかかわり方の違い、いうなればお互いの“守備範囲”が違った。簡単に言えば、“束縛”と“奔放”のような対照的な何か…。
だからこそ、冬はふたりを愛したのだ。小鳥遊はそう結論付けていた。
今泉に比べ自分は冬を拘束している時間も長いと思いきや、実は今泉と冬の方が、一緒に居る時間は遥かに長い。

冬の言っていた2-3年後には一体何があるのだろうか?でも好きな人が出来たら結婚して下さいと言った。普通だったらそれまで自分を待ってて下さいと言うだろうに…その言葉を聞き、逆に小鳥遊は切なくなった。

冬は相手が何を求めているのかを察して、言葉を飲み込んでしまうように思えた。少なくとも自分に対してはそうだった。

…今泉の前ではまた違うのだろうか?




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