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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第2章 告白
小鳥遊は患者がERに来ない限り、遅くまでステーションで部下達が漏らした指示を埋めたり、データーを確認する。

冬が見回りから戻ってくると、小鳥遊が患者のCTを見ていた。

ふと視線が合った。

「ご飯をご馳走して頂いて、ありがとうございます」

冬は夕食のお礼を述べた。

「いやいや…そんなこと心配しなくて良いですよ。看護師さん達の方が僕達よりも大変ですから」

笑いながら、モニターで次々と患者の画像データーを確認していく小鳥遊。

「月性(げっしょう)さん…最近調子はどう?」

「え…っと…。」

冬は少々慌てた。

「か…変わりありません」

小鳥遊は他のスタッフと、冗談を言ったりふざけたりすることもあるが、冬とは殆ど、世間話などをしたことが無かったからだ。

「小峠先生から聞いたけど、月性さんって乗馬してるんだって?」

小峠の名前が出てきて冬は、身構えた。

「ええ…まぁ」

…どうしよう。

「へぇ…どこの乗馬クラブ?」

小鳥遊は常に真っすぐに眼を見て話す。

大きくて形の良い瞳は、いつも優しさを湛えていて、冬の返事を興味深げに待っていた。

「いいえ。友人が所有する馬に乗せて貰っているだけです」

あと2時間ほどで消灯時間だ。夕食後の束の間の休息時間で患者も余りナースコールを押さなかった。

「小峠先生が…さりげなく聞いて来たんだけれど、僕と君が…。」

小鳥遊は冬の様子を伺うように聞いた。

冬は緊張で、目眩がしそうだ。

…まずい…まずい…あの禿…直接本人に話したのか?もう馬鹿認定だ。

「あ…余りにしつこく…その…デートに誘われたもので…つい先生のお名前を出してしまいました。ホントにすみませんでした」

冬は慌てて頭をさげたが、顔から火が噴き出しそうな位恥ずかしい。
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