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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第2章 告白
――― 翌日の準夜。

当直医は、小鳥遊医局長。

「何があっても大丈夫…。」

冬はほっとした。医局長の小鳥遊は、当直に入らなくても良い立場。
それでも月に1-2度は、希望でシフトに入るのは、病棟の様子を知りたかったからだ。

「月性さん!今日は医局長ですって。超ラッキーじゃないですか?久しぶりに当たった~。」

先に出勤していた後輩は冬を見て嬉しそうだ。小鳥遊は当直時に、はいつも皆に夕食をご馳走してくれた。高級寿司、有名店のピザやカレーなど、しかも暇があれば看護師の細かな希望を聞きに来るマメさまであった。

…配慮ができるって素敵。

管理職で、他の医者より数倍忙しい筈なのに、その素振りすら小鳥遊は見せない。悪く言えばミスが全く無いロボット、良く言えば、チームで働くにはパーフェクトな医者だ。

…小鳥遊先生ってとっても素敵。

冬は以前から密かに慕い尊敬していたが、殆ど話す機会が無い…というよりも余り話す必要が無かった。

何故なら、質問されるような曖昧な指示は決して出さないし、しかもスタッフの人数が少なくなる夜勤時間帯に処方,検査などのオーダーを極力避けてくれた。

薬剤部へ薬を貰いに行ったり、患者搬送を手伝うなど、部下以上にフットワークも軽い。

冬がこの病棟に来て5年になるので、研修医や若い医者からすれば冬はお局看護師の部類だ。

…もっとマシな指示を書きやがれ!

小鳥遊以外の医者達に内心ぶち切れつつも、冬は全てのスタッフに、分け隔てなく対応し、とても面倒見が良いので、皆から信頼されていた。

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