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第2章 兄妹格差

「合コン！？」

「なになに、なんの話！？」


衝撃の余り立ち上がった私の右側から
ギラリと目を光らせたお母さんと香さんが会話に加わった。


……いや、ほんとになんなの。
突然すぎて理解できないんですけど。


「お兄ちゃん、どういうこと？」

「来週金曜、渋谷に7時。
女はお前が今から声かけて集めてもらって、４対４で飲み会」

「～～だからそれがなんで私が…」

「ちょっと立花先輩！ あたしも聞いてないですよ！」


かぶせるように香さんが瞬時にガバッと身を乗り出す。

～～って、え？
聞いてないの？
それダメでしょ！！


「なんですか男側４人って！ あと３人一体誰ですか！？」

「っていうかお兄ちゃんと私が合コンするって事自体が意味不明なんだけど！」

「そうだよね胡桃ちゃん。周りはめっちゃ仲良し兄妹って思うよ！」

「うっぎゃーームリムリ。
ってか既婚者のくせに合コンってアウトじゃん！」


お母さんが首を忙しく左右に振るくらい、私と香さんが交互に叫ぶと


「……人の話、最後まで聞けって」


１人だけ含み笑いをするお兄ちゃんが、私達に座るように促した。