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第2章 兄妹格差

……まだ空いてるなんて一言も言ってないんですけど。

～～そりゃ暇だけど！
暇って分かってるからその返しなんだろうけど！

勝手に決め付けないでくれないかな！


「お兄ちゃん、主語が無いから何言ってるか分かんない。
ていうか私に断る権利は無いの？」

「断る理由が無いと思うよ」

「……はぁ？」

「ほんと俺って妹に優しいよな」


飲み終わったグラスをテーブルの上に置いて、お兄ちゃんは爽やかに微笑んだ。

……うーわー腹立つ。
その余裕綽綽な態度腹立つ！


「～～だから意味分かんないって…」

「来週の金曜、渋谷で合コンしようぜ」

「………」



……はい？



「……え？ 合コン？」


その発言が想定外で、思わずお兄ちゃんを二度見。


「あの、いきなり何言って…」

「だから飲み会開くから、胡桃も参加して」

「………！」

「男側４人だから、お前の友達３人誘ってきてよ」

「………！！」