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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い

君達、と後ろからの声でハッとして振り向くと
5mほど離れた位置に、制服姿の警官2人と店長が立っていた。


「……念の為聞くけど
犯人は、1番奥の金髪の彼だよね?」


道路にペタンと座ったままの私に、おまわりさんの1人が話しかけてきたけど
頭がスパークしたままで頷くことすらできない。


「こ、この構図は確かに誤解の一歩寸前ですが
僕も見ましたから間違いないです。彼は彼女の知り合いです」


汗びっしょりの店長が代わりに答えて、両手を上下に振って合図をすると
泡を吹いている泥棒から陽向がパッと手を離した。



……心臓がバクバクして苦しい。



「連行」


地面に崩れ落ちた泥棒を、今度はおまわりさんが掴んで持ち上げる。


「君達は落ち着いたらでいいから、後で来てくれる?
話を聞きたいからね」

「………」

「交番、曲がったすぐそこだから。
店長さんは一緒に来てください」

「は、はい!」



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