パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 ハツコイ♥アゲイン

.｡.:* side ＊ Kurumi *:.｡.｡.:**:.｡.｡.:**:.｡.｡.:*



─── 空の高さ、肌に触れる空気
目に映る景色、耳に入る色んな国の言語

何もかもが新鮮で、ここが異国の地だと感じられる


それでも

今、私の視線の先に立ち尽くす彼は
日本に居た時と同じ、誰よりも輝いて見えて

なにひとつとして、変わらない ───


「……はぁ…っ」


携帯に頼らず、逢えた奇跡が嬉しくて
思わず万歳した両手

息を整えながら、ゆっくりと下ろした。


目の前にある、数段の階段を降りた先で
声も出せず私を見上げる陽向

その前後左右、たくさんの人々が行き交うけど
誰もこっちを見ないし、気にする様子もない。

ここで叫んだとしても、誰も振り返らない。



─── 伝えたい想いを

聞いてほしいのは

陽向だけだ……！