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第3章 再会トラップ

“ つまり、俺に惚れたんでしょ？ ”

“ だから、俺のこと好きなんでしょ？ ”



「滅多に帰って来ねぇし、今回だって２年ぶりの帰国だけどな。
本部の指示で、２ヶ月間だけ日本支社に逆出向することになった」



“ ～～惚れたとか好きだとか、なんで勝手に決め付けるの… ”

“ 俺がそうだから ”

“ ………！ ”

“ 俺がお前と同じキモチだから ”



「つーわけで、さっきも言った通り絶賛時差ボケ中で…」

「逆出向？」

「………！」

「２ヶ月？」



─── 彼の話を、今度は私が遮った。

無意識のうちに声が出てしまったんだ。


……だって

目の前にいる、この月岡陽向という男は

今から遡って８年～９年前、私が高校１年から２年生の時に……




“ 俺の彼女になってよ、胡桃ちゃん ”