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第4章 DO・ストライク

～～電話に集中しなさいよバカ兄貴～～！！

っていうか隼人様を呼び捨てするな！
ビールはお前が頼めよ無礼者！
頭が高いんじゃ！


「お兄ちゃん！
陽向と私の為ってどういうこと…」

『だから言っただろ？ 幸せになってほしいって』

「………！」

『あの頃と同じように』



……再び戻ってきたその声に、優しさが滲んで

終始前のめりでつま先立ちをした私の足だったけど……力が抜けた。



『お前が俺をお節介な兄貴だと思うのは当然だ、分かってる。
ウザイよな』

「………」

『けど、今回数年ぶりに陽向が日本に戻るって言うからさ。
ちょっとしたキッカケになればって思ったんだよ』



……ウザイ、とか
流石にそこまでは思わないけど

あの頃と同じようにって……あれから何年経ったと思ってるの？

学生だったあいつももう30歳だし
私だって20代の折り返し地点を迎えた、いい大人なんだよ。


てゆーか、キッカケって・・・何？