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第12章 魅惑の熱の中で

「待て！まだ話終わって…ｯ！」

しかしプーップーッと電子音が耳を奪った。

「ﾊｧ…ふざけてる…」

そう呟きながらも支度をしなくてはならない…そのまま支度を始めていくもののすぐに終わった。

「しまったなぁ…撮り忘れた…」

そう。姫紗の写真を撮り忘れたことを今になって気付いた。

「ハワイで撮らせてくれるかな…ﾊｧ」

そうしてドサリとベッドに身を沈めた秋人。
服を捲り自分自身で体をなぞるとドクンと昨日からの快楽が戻ってくる。

瞼を閉じて…

唇をなぞり…

胸に触れ感じる鼓動…

すべてが姫紗ありきで…姫紗のくれた感覚がすぐに蘇ってくる。