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第14章 幸せの伽輪

それはハワイに向かう前のある日。秋人は姫紗に内緒である場所に来ていた。

「いらっしゃいませ」
「えっと。注文したいんですが」
「注文でございますか？どうぞこちらへ」

そうして秋人はテーブルに案内された。その場でまずはアンケートを渡されて記入をする。

名前、住所、連絡先、どこで知ったのかなど定番な質問から利用用途やフルオーダーか、セミオーダーか…特徴的な質問まで様々あった。

「ﾊｧ…書けました」
「ありがとうございます。えーっと。プレゼント…でございますか？」
「えぇ、まぁ」
「このご希望だとプレゼントでなく婚約リングにも相当なりますが？」