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第20章 最大の山場

「私…邪魔ですか？」
「いや、そんな事じゃない。ハルのいい顔を撮るには必要不可欠なんだろうし。とはいえこのままじゃ何より君の体が持たない」
「大丈夫です…ハルの設定…そのままでかまいません…」

そう言った直後だった。遠くからスタッフは走ってくる。

「ハルさんのＯＫとれました。」
「だ…そうだ。」
「ハル！」
「姫？移動だって。」
「でも…」
「だったらこう考えたらどうだ？外での撮影だったのを室内でこれだけかっこよく撮れるのはモデル・ハルだからこそ。ハルがけがされたらウチとしても困るからね」

そうしてふっと笑った。その日から秋人の室内ショットが多くなっていった。