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第21章 秋人の暴走

「まぁ…秋人んとこ行くか？」
「…うん。でも迷惑かけちゃうかなって」
「秋人？」
「違う、克巳さん」
「俺なら構わないよ。１日オフだから自由が利くしね。」

そうして笑った克巳は車に乗せた。そのまま秋人の打ち合わせをしているカフェに向かった。

「ごめんなさい…克巳さん…せっかくのオフだったのに。」
「いいよ、貸しは秋人につけとくからさ。」
「…あぅ…」
「ｸｽｸｽ…そういう仕草が素だから仕方ないんだろうな。」
「え？」
「なんでもない」

そう言いながら頭をポンッと撫でるように笑いかけて手を置いた克巳。何ともいえない優しさ。４人それぞれの優しさがある。