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ドラスティックな恋をして
第4章 会いに・・行こう
「ごめんなさい・・」

深刻そうな依子を見て、男はさらに声をあげて笑い出した。

「なんで謝るの?結婚していないってだけだよ。もしかしていろんな事想像したんでしょ?
 離婚したとか死に別れたとか」

「え?違うんですか?」

「違いますねぇ。オレ一度も結婚したことが無いだけだよ。ずっと独り者なんだ」

てっきり・・
自分と同じように家庭があって妻と子供がいて・・そう勝手に思い込んでいた。
だから、待っている女房はいないと聞いた時、離婚してしまったのか、
それとも病気かなにかで先立たれてしまったのかと頭をよぎったのだが、
まさかただの独身だったとは。

肩で息をして、口を開こうとした時あの3段重ねが堂々とした姿を現した。
今日はこの前のよりも皿が大きい。
お2人分ですと店員がそれぞれの前に取り皿を置いた。

ポットからカップに紅茶を注ぐと、薫り高い上品な湯気がふわりと広がった。

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