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ドラスティックな恋をして
第1章 想い出に導かれて
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その依子の視線に気づいたのだろう。
男はパッと顔をあげた。
彼の手に落としていた依子の視線は彼の顔の動きと連動するように、
男としっかりと目を合わせてしまった。
男は・・
想像以上のいいオトコだった。
二重の眼尻の小さな皺、少しばかり口角の上がっている唇、
そのすっきりとした顔立ちにぴたりと合わせたような髪型が、
なお一層男を引き立てている、と依子は瞬きを忘れた。
「めずらしいね、この店に素敵な熟女が来るなんて」
ポロンと絃を撫でながら、男は依子の顔をまじまじと眺めてからニヤッと笑った。
「・・熟女・・?」
その言葉が依子には不服だった。
いかにも歳くっている、そういう印象の塊みたいな言葉だと、
いつも聞くたびに口を尖らせる。
その表情を見た男は、はじけるように言い返す。
「じゃあ他になんて言えばいいの?
オバちゃんって言ったら怒るだろうし、
おねえさんって言ったらわざとらしいって言うだろうし」
男はパッと顔をあげた。
彼の手に落としていた依子の視線は彼の顔の動きと連動するように、
男としっかりと目を合わせてしまった。
男は・・
想像以上のいいオトコだった。
二重の眼尻の小さな皺、少しばかり口角の上がっている唇、
そのすっきりとした顔立ちにぴたりと合わせたような髪型が、
なお一層男を引き立てている、と依子は瞬きを忘れた。
「めずらしいね、この店に素敵な熟女が来るなんて」
ポロンと絃を撫でながら、男は依子の顔をまじまじと眺めてからニヤッと笑った。
「・・熟女・・?」
その言葉が依子には不服だった。
いかにも歳くっている、そういう印象の塊みたいな言葉だと、
いつも聞くたびに口を尖らせる。
その表情を見た男は、はじけるように言い返す。
「じゃあ他になんて言えばいいの?
オバちゃんって言ったら怒るだろうし、
おねえさんって言ったらわざとらしいって言うだろうし」
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