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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第7章 休日の小悪魔

そんな失礼な品定めに合っていることなどつゆ知らず、葉川くんはメガネ選びの最中だ。

冷やかしなわけではなく本当に買うつもりみたい。

「…これとかどうですか?」

今 彼が試しているのはビジネスマンに人気のモデルで、スクエア型の銀フレーム。

シンプルだから大人びて見えるし硬派な印象も受ける。

軽い男というレッテル返上のために、彼は真面目に探しているようだ。


“ 私のために本気でイメチェン? いったい何のつもりなんだか… ”


感想を聞いてくる彼に曖昧な相づちをうちながら、私は警戒を強めていく。


…けど同時に、考えすぎな気もしてくる。


彼からすればこれはデートと言う " お遊び "。

暇潰し感覚で私を巻き込んでいるんだとしたら…

わざわざ警戒しながら、こうして遊びに付き合い続けるのも面倒くさい。

これは断じてデートでないし

私たちはカップルじゃない。

職場の先輩としてでいい。彼に似合うメガネを一緒に選べばいいだけかも…。


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