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第7章 休日の小悪魔

明らかに二人の仲を勘違いされてるわね。

でもわざわざ「私達はただの職場の同僚です」なんて、聞かれてもいないのに口にするわけにいかない。


“ 強がり、か ”


ひとりになった私は葉川くんの不可解な言動に依然として悩んでいた。

…どうしてそんなふうに見えるのだろう。

確かに私の持つ靴はどれも高いハイヒールで、今日のパンプスだって９センチ。

これといってヒールの高さに条件があるわけでもないけれど、それくらいが自然になっていた。

ハイヒールを履くのに理由なんてなくて…

背が低いわけでもない。



…いつからかしらね。



学生の頃は持っていなかったヒール靴。

少しずつ少しずつ高くなって…

周囲の男達と同じ目高で会話するのが、仕事において当たり前の姿勢になりつつあったのは──。