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第13章 僕は玩具

そうか、葉川くんはこのまま──ｯ‥


「…ま…!! …‥──って‥…ﾊ ｧ‥‥も」


このまま、" これだけ " を、続ける気なのね。


自分はネクタイすらも解かず、服をきっちりと身に付けたままで。

ひたすらこれだけを──！


「…っ…‥いれ‥て」

「……」

「挿れて……!! ﾊｧっ……もう」


試しに頼んでみても


「…ﾌ……っ、駄目です」


やはり断られた。

同時に、ﾅｶに挿れる指を追加される。



「僕は玩具なんですから…挿れません…」

「…ｶ…ﾊ、‥ぁ……！ ‥‥ｲﾚﾃ…!!」

「挿れてしまえばセックスに…っ なりますよ？」

「……っ」


挿れてしまえば、それは私と葉川くんのセックスになる。

恋人でもない彼と──

でも、今夜はそれでもいい。

それでもいいから抱いてくれと頼んだの。


「…ｲｲｶﾗ──ｯ…‥それ、で……‥いい…の…!!」

「…僕は嫌です」

「──…ｯｯ」