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第6章 人妻

「シェン様。マグダレーナに入ったらどの様に活動しますか？」


「そのことでリリィに聞きたかったのですが、ここの領主は人望が厚いんですよね？」


「はい。前領主様を早くに無くされていて、まだお若いのですが人の苦しみを良く理解なさろうとする方と聞いています。
最下層の暮らしをする人間に目を配るのは勿論の事ですが、重役や商人を上手に采配する力量もあるようですよ。
ですので人望もありますが、どちらかというと、とてもやり手だという噂もあります。」


「そうですか。
では勝手にその辺で診療するよりも、彼に直に会って相談した方が効率良く出来そうですね。」


「なるほど…。では、先ずは領主様に会いに行くのですね。」


「そうですね。一先ず領主の家に行ってみましょう。」


「どこかわかるんですか？」


「いいえ。
分からないので、パソコンで検索……と！」


カチッ！


〔マグダレーナ領　　領主宅〕


検索をかけると、地図と領主宅の画像が出てきた。

うーん。
このパソコン完璧ですねぇ。

あとは生命反応の無い路地は…と…

ふむ。

ここが良いですね。