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すべての生き物に愛を求めて
第6章 人妻
「サハルさん。 こちらがディーテ先生です。」


「いやはや、どうもどうもお待たせしましてすみません。どうぞよろしくお願いします。」


・・・なんて胡散臭い方なんでしょう。

すると、リリィが耳元に顔を近づけてきました。


「シェン様…私…あの人苦手です…。」


ふむ。確かに優男なだけあってムッツリなんでしょうか?目がいやらしいですねぇ。
ここは一つ、頭の中を覗いてしまいましょうか。


『チッ、顔が良いからって綺麗な看護婦侍らせやがっていい気なもんだ。
フンッ、、まぁ、仕事出来ねぇヤツだったらとっとと追い出して看護婦だけ頂くとするか。』


……思った以上の酷いモブキャラのようですねぇ。
うーん。どう処理しましょうか。

とりあえず、リリィに悪意と下心のある行動や衝撃が来た場合は、回避出来るように本人に結界を張っておいて、下心のある行為には更に電流が流れるようにしておきましょう。

使者に見せつけるようにリリィに顔を近づけて、頬を撫でながら魔法をかける。


「ほら。もう大丈夫ですよ?
私が何時でも守っていますから。」


チュッとおでこにキスを落として結界完了。

ちなみにメイドさんは恥ずかしさでうつ向き、使者は若干イライラが顔に出始めている。


ふふ…。
私のリリィに手出しはさせませんよ。
さて、気を取り直してお仕事致しましょうかね。

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