この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【マスクド彼女・序】
第4章 二日目・三日目【微弱な引力の作用】

 なんだ……コレ?


 思わず正直は、喉を鳴らした。


 今、彼が注視するのは、テレビ画面である。否、それは現在放送されているプログラムを一切映さないものだから、単にモニター画面とするべきか。

 ともかく、それが映し出す映像は、正直の只ならぬ部分を刺激するものとなった。デッキに予め入っていた、DⅤDを再生して流れ始めている――それだ。


『ハッ、ハッ、ハッ――』


 スピーカより聴こえている、その息遣いは――『男の方』のもの。

 褐色に日焼けした逞しい背中が、その息を吐き出す度に揺れた。押し寄せる波の如く激しく律動する男の後ろ姿――その裸が、画面の大部分を占める。

 それに、対し――


『あ…………ん…………やっ……』


 細く途切れ途切れに、辛うじて耳に届くのが――『女の方』の声。

 大きな男の背中の陰になりながらも、時折チラつく白い素肌。がっしりとした男の筋骨とは対照的に、それは余りにも華奢だと思えた。男の下で押し潰されそうにに迫られては、苦しそうな声を漏らしている。


「……」


 正直が呆然と観賞する件の映像は、紛れもなくベッドの上で性行為に勤しむ男女の――それであった。

/220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ