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第11章 待ってても

今思えば、とても不思議なのだけれど。
怒るより先に、気になった。
新鮮だった。
そして極めつけは、ほんの挨拶代りにキスでもしようとしたら、股間を蹴り上げられた！
まさか少女漫画じゃあるまいし、股間蹴ってく女って！
もう、怒るどころじゃない。
もう、虜だった。
その日から、もう、毎日逢いたくって。
堪らなく、逢いたくって。
嫌われてるのに。
もっと嫌われるような事をわざとして。
気を惹きたくって－小学生か！
最高に情けないけど、その方法が分からなかった。
気なんか惹こうとせずとも、俺に惹かれていつも勝手に誰かが、寄って来てたから。
気の惹き方なんて－どうするの？