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最初拒んでいたが段々逆らえなくなり最後は許してしまうシリーズ
第9章 『病気の子供と二人暮らしの女』
男の動きと合わせるかのように女の首が激しく左右に振られる。
男は女の腰をがっしりと掴み、最後に一度深く突き上げると、その激しい動きを止めた。
その瞬間、女は首をもたげ、口からは声にならない息が吐き出された。
女の身体ががくがくと震える。
やがて、その動きが止まり、女の張りつめていた身体から力が抜けるように、男の腕を掴んでいた手がゆっくりと滑り落ちた。
男の腰が、女の中を撹拌するように静かに円を描く。
男が荒い息の中、口を開いた。
「奥さん、中の最後の反射も正常でしたよ……でも、少し心配なことがあります……しばらく息子さんの往診のときに、奥さんも一緒に診ることにしましょう……いいですね?」
男が女から抜け出た。
男が女の手を取る。
「これであなたの服と、息子さんに何か精のつくものを買ってあげなさい……往診代は引いておきました……」
濡れた女の瞳には、手の中でくしゃくしゃになった小さな聖徳太子の顔が映っていた。

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