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三人の王子の物語
第5章 終わりの書



そして、いよいよ次の王様を決める日がやってきました。

王様は三人の王子を町の広場に集めました。

大勢の人がその様子を見ています。



「これより」



王様は大きな声で呼び掛けます。



「次の王を決めるが、その前に言っておくことがある。

三人のうち、王にふさわしくないと思った者は処刑する。」



それを聞いた途端、皆が騒ぎ出しました。

一番上の王子が



「それはひどい!」



と叫びます。

王様はさらに大きな声で続けました。



「ただし、もし王子達の身代わりになるという者がいればその者を代わりに処刑する。

よって、先にそれを決めたいと思う。」



そして広場が静かになると、王様はまず一番目の王子様を呼びました。



「この王子の代わりになりたい者はいるか。」



誰も答えません。

王子様は蒼ざめました。



「どうして誰もいないのだ! あんなに何でもしてやったのに!」



必死に叫びましたが、皆顔を背けてしまいます。

王様は次に、二番目の王子様を呼びました。



「この王子の代わりになりたい者はいるか。」



しかし今度もまた誰も答えません。

王子はため息をつくと、何も言わずに戻りました。



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