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私はオタサーの姫
第3章 突撃
ゆっくりと私を退かせて30cmくらい空けたところに座り直した。ああ、また離れていってしまう。
空気が重い…
もうテレビでも付けようかな…

「今日は、本田と会ってたの?」
「え?」

質問?
しかもたっくんのこと?

「いつもそうみたいだから」
たっくんとの関係はサークルに知れ渡っている。何よりたっくんがヤリチンでわがままで、場所を問わずキスしたり愛撫してきたりするから隠しようがない。

「ほら!今頃、女の子と遊んでるかもね?」
「その、君も、遊んだの」
質問にしてはトーンの低い尋ね方だった。
「えー?それは、それなりに?」
私は明るく返す。

「君の、彼氏は、だれ、なの」
チラッとこっちを見て、また視線を足元に落とした。
いおりは私のことを「きみ」と呼ぶ。
ちなみにたっくんが「さゆり」で
みずきとそうくんは「さゆ」
みっちは「さゆりちゃん」である。

「彼氏は…みずき、なのかな?わかんない」
「そっか」
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