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お礼の時効
第3章 あなたを傷つけるようなことはしません
浅野は荒い息を押し殺し、くすりと笑いながら、春季を眺めていた。
浅野の指が一番触れて欲しいところを避けている。もどかしさと恥ずかしさがない交ぜになり、春季はおかしくなってしまいそうだった。

「意地悪……っ」

まなじりから涙が溢れてきた。浅野は唇でそれをすくう。
唇ですくうと、舌先で涙のあとを舐めあげた。

「意地悪をしてしまいましたね、いっぱい触ってあげますよ、春季……」

浅野は人差し指をつぷりと蜜口に当てて浅い抽送を繰り返した。
春季の中はすでに濡れて、ざらりとした膣壁が指先にあたる。
浅野は腕の中で蕩けた春季の甘い吐息が漏れるのを眺めていた。

「きれいですよ、春季……」

浅野の指を自分の中に感じるが物足りなくて辛い。それを浅野に伝えたいが恥ずかしさで伝えられないでいた。

ちゅくちゅくとした水音が部屋に響く。
それに合わせて春季の堪えるような吐息も響いていた。

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