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お礼の時効
第10章 あなたと一緒に幸せになりたいの
 全ての仕事を終えると和臣は急いで病院に駆けつけた。
 春季のいる部屋に入ると、甘い香りがした。
 春季は体を起こし和臣を迎えると、そのまま抱きつかれてしまう。

「春季……、春季……」
「男の子よ、和臣に似てるわ」

 春季は和臣の背中を摩り、話を続ける。

「元気な声を聞いたわ。とてもかわいいの、見てあげて……」

 和臣は春季のベッドの横に置かれたベビーベッドの中を覗き込んだ。
 春季と同じ甘い香りがする。すやすやと眠るわが子の姿につい涙を溢していた。手を伸ばし固く握られた小さな手に触れると、自分の指をぎゅっと握ってきた。和臣はその小さな手を愛おしく感じ、自分に幸せをくれた春季に心から感謝した。

「春季、ありがとう」

 春季はその言葉を聞いた後、和臣に伝えた。

「私こそあなたに感謝しているわ。宝物をくれたあなたに。これから私があなたにお礼をする番よ」

 和臣は振り返って春季にほほえみかけた。

「お礼に時効はありませんからね。これから三人で幸せになりましょう」

 春季は和臣の言葉に頷いた。
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