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お礼の時効
第5章 あなたは私が守ります、ずっと
 春季の両脚を割り開いた。脚を開いたときに眺めた春季の秘所はすでに濡れそぼっていて、かすかな光を受けて自分を誘っているかに思えた。

 そこに自分の滾った昂ぶりを当てて、先端でそこを撫で上げるように愛撫した。

「ん……くぅん……っ」

 春季のその声が自分の雄としての本能を刺激した。
 すこしずつ春季のなかに入ると、そこはすでに待ちかねたように自分を締め付けてくる。

 まるで蔦が絡みつくような執拗な締め付けに思わず果てそうになるが、なんとか堪えた。
 春季もすでに達しそうで、荒い息づかいと小さな喘ぎが部屋に響いている。体をくねらせるたびに黒髪がシーツの上をゆらゆら揺れて、その様に目を奪われた。
 しばらく春季の乱れた様を眺めていると、彼女が自分を恨めしそうに見上げてきた。

「ね……、もう……」

 彼女も限界が近かったようだ。そのまま抜き差しを行い。二人手を繋いで果てた。

 彼女の中の熱を感じ汗ばんだ胸元に顔を埋めた

 このときふと考えた。まだ二度目だが、この行為は愛をかわす行為でもあり子供を作るための行為だ。

 眠る春季の下腹に手を這わせ撫でる。いつか二人の間に子供が来てくれることを心から望んでいるが、その前に春季に告げなければならない。一緒に暮らそうと。

 その先にいつか子供ができたらうれしい。

 春季にこんなことを話したら怒られるだろうか……。
 でも期待してもいいだろうか。例え快楽の海に飲まれ無意識に口に出したものであっても、自分の名を呼び求めてくれるのは、それはつまり……。

 眠る春季の頬を撫でる、思わず口に出した。

 春季……、愛してる。と
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