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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第2章 重荷
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その言葉に美和は大きく目を見開く
まさかあの凪がそんなことを言うようになるとは。
「ううん」
と断り掛けて美和は口をつぐんだ
せっかく多少の勇気を持って言ってくれたのだ
「……じゃ、お言葉に甘えて」
「ん」
ずしっとした荷物を手渡しお礼を言う
「……この後どうする」
「どうするって……」
チラッと時計を見ると、確かにまだ時間はある
「どうしよっか」
「……うち、来るか」
その提案に美和は少し考えた
別に男子の部屋に行くのがどうということではない
純粋過ぎる美和には彼氏の部屋に行くことに何の意味があるかなど思い至らないのだ
「どうしよっかな……」
単に頭の中で帰りの時間を計算していたに過ぎない
「じゃあちょっとお邪魔するね」
「ああ」
それを感じ取った凪は複雑な気持ちで新しい家へと足を向けたのだった
「入れ」
「お、邪魔します」
何故だか軽くお辞儀をするように一歩入り、ぐるりと中を見渡す
「意外と綺麗」
「……ま、陽菜乃がな」
荷解きも全て終わり片付いた部屋の真ん中に美和を座らせると、凪は冷蔵庫に飲み物を取りに向かう
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