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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第2章 重荷



「ありがとう」



麦茶の入ったコップを受け取り、また部屋を見ながら一口飲んだ

彼女の様子を、麦茶には一切口をつけないままごくりと喉を鳴らして見つめる凪



「美和……」



凪は優しく名前を呼ぶと、振り向いた彼女の唇に自分の唇を重ねた



チュ…



驚いた美和が何かを言う前にその少し開きかけた口に舌を挿し込む



「んっ……」



一瞬抵抗しようと硬くなった彼女の舌を捕らえ、ねっとりと自分のものを絡みつかせる



チュ…チュル…



凪に吸われる度、美和の口内には滑りのある唾液が溢れ始めた



「ハァ……ッ」



僅かに吐き出された凪の息に熱が籠もる

もうどちらの舌が、息が、どちらのものか分からなくなってきた頃にようやく美和は解放された



「ハァ…ハァ…」

「服…脱げよ……」



息継ぎもままならない程の激しいキスに肩を上下させる美和に凪は言った



「汚れるぞ。ああ、今日買った服来て帰るか?」



えっ、ここでするのと言いたげなその表情に笑う



「男の家に上がるってのはそーゆーことだ」



固まったままの美和の服に手をかけ



「それとも」



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