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支配された惑星
第4章 トルキオの何でも屋ルミカ
ナナの一件もあり、浮かない表情で街を歩くリョウに声をかけたのはルミカだった。

「またお前か。どうした?仕事でも無くしたのか?」
リョウは苦い顔を見せたが、それでも知った顔に安堵したことは否めない。

「ウチの仕事は何でも屋だからね、仕事なんてあってないようなもんなんだよ。」
ルミカが顔を顰める。クシャと潰れてもまだ幼さの残るその表情は可愛らしい。

「それよりアンタはどうなんだよ、しけた面してさ、せっかくのイケメンが台無しだぜ?」
ルミカは歩みを止めないリョウの前に進み出て言う。

「まあ、いろいろ大変だよ。恨まれ仕事だしな。だからこそ守られた生活を送れているんだけど。」
優れたエイペクスの特権として、強制労働の義務も供出もない。だからこそ汚れ役をさせられているとも言える。

「・・・そっか、アンタらにはアンタらの悩みがあるんだな。」
ルミカは訳知り顔で無邪気に笑った。
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