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支配された惑星
第4章 トルキオの何でも屋ルミカ
ルミカはミドルの女である。
若い頃から自立し、駅前にオフィスを構え、何でも屋をやっている。
屋根の修理、夕飯のお使い、愛猫探し、夫の不倫調査、生きるためなら憎きブイユの屋敷の庭掃除だってやる。

そのフットワークの軽さから健康的な魅力をルミカは持っている。

「何でもするのが何でも屋、だよな?」
リョウがふと立ち止まった。

「もちろんだよ、ウチにできないことなんかないんだから。」
それにつられてルミカも立ち止まる。

「・・・もし落ち込んでる男がいて、そいつがセックスさせてくれ、て言ったら?」

ルミカは驚いた表情を見せ、少し考えてたから言った。

「・・・それは、できないかも。そういうのは、ちょっとね。」

「冗談だよ。悪い、気にしないでくれ。」

リョウが手慣れた様子でタクシーを止めて乗り込んでいく。
ルミカはそれを見送った。

「でも、アンタだったらいいんだけどな。」

ルミカは装着された貞操帯を撫で、溜息を漏らした。
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