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第5章 エイペクス達の密談

計画はこうだ。

マサヒロが軍事施設のコンピュータをコントロールし、戦車、戦闘機などの機能を全停止させる。
そこにボトム軍団を率いてリョウがトルキオタワーを占拠する。

「しかし、そんな大軍で押し寄せては目立ちませんかね？」

「７番街の地下に秘密の通路があってな。そこを通ればトルキオタワーまで目立たず20分で到達可能だ。」

交通網を知り尽くしたタクならではの策だ。


「トルキオに住むブイユは少数だ。数の上では地球人がブイユを圧倒している。武器を奪い、無力化すれば戦える。そしてトルキオタワー最上階にいるブモスさえ抑えれば・・・。」

勝てる。

そしてこのトルキオを占拠し、軍事力を奪えば、本土とも渡り合える。

そう、ここが革命の始まりの土地になるのだ。

長年、虐げられてきた地球人がついに立ち上がる。いま、この瞬間に。

自然と握った拳に力が入るのを、リョウは感じていた。