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支配された惑星
第6章 囚われのアイリ
ブルガは部下のことを仲間と認識していないのだ、とアイリは賢い頭で感じ取った。

2人に出て行け、と言ったつもりだったのだが、ブルガの認識は違ったようだ。
このブイユのことをまるで機械や物のように思っているのかしら。

当のブリュンは実直に背筋を伸ばし直立している。
ブルガの命令がなければテコでも動きそうにない。
しかたなくアイリは彼の前で着替えることにした。

アイリはリョウの前ですら裸を見せることはあまり無かった。
日常生活はもちろんのこと、月に一、二度しかない夜の営みは電気を消していた。

リョウのことを愛していない、ということではなく、単純に箱入り娘ゆえの奥ゆかしさ、と言ったところだろう。とにかくアイリはその身を晒すことを躊躇っていた。

しかし今、このどうしようもない現実にアイリは顔を紅潮させ、唇を噛み締め衣服を脱ぎ始めた。
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