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支配された惑星
第7章 決断
ルミカの父親はアースリング第二世代。
この世代は地球人がブイユに最も反抗をした、いわゆる“血の世代”と呼ばれている。

親達、第一世代が降伏を受け入れ、様々な制度で管理されていくのを直に目の当たりにした彼らはそれを良しとせず、各地で決起し、命を賭して反抗した。

それに対するブイユの征圧作戦も激化、地球人の人口がさらに激減したのもこの世代である。

しかし、それでも“血の世代”は抗った。

ルミカの父親はトルキオ8番街のレジスタンスのリーダーだった。

他のレジスタンスと違い、潜伏による情報収集に長け、奇襲作戦を何度も成功させていた。


しかし、ブイユの狡猾な罠にはまり、彼は惨殺された。


迷惑を及ばないように籍を外させた母親から、小さかったルミカは様々なことを聞いた。

「お父さんは、これでブイユを何でもやっつけたのよ。」

3年前、病気で無くなった母親の声が聞こえる。


「お父さん・・・、いや、ヨシヤ。力を貸してね。」


手に取るとズッシリとした重みを感じた。
父親の魂がこの拳銃にはこもっている。
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