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隷属の首輪 (革命軍編)
第6章 幸せな時間の終わり……夢の終わり……。
しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。

【うふふ、みくちゃあんたら、すっごく幸せそうな顔をしているわね。許せないわ。自分だけ幸せになるなんて……。だから目を覚まさせてあげる】

 突然、ニブルヘイムの声が聞こえ、私を現実へと引き戻す。
 
「あっ!」

 そこで、これも夢だと気づく! 確かに私はアリーク様と結婚した。それは紛れもない事実よ。

 でもこれは間違いなく夢……だと……気付いてしまいました……。

 だってアリーク様は、気の多い方だから、それに今は戦争中だもんの?

 新居を構えて、新婚生活を送るなんて……絶対にありえないわ。

 アリーク様はそんな甘い男じゃないもの。もっと狡猾で残忍な野心家よぉ……。
 
 だから……これは夢……うたかた……いくら私が望んでも決して叶わない幻…………。

 そのことに気がついてしまったぁ。

 夢から覚めてしまったぁ。

 私にかけられた魔法が解けてしまったからーーーー。

 なぜ? 解けたのか。それはわからないけど……もう、この首輪からはーーー何の力も感じません……。

 考えられることは、ヘイム様の身に何か起きたということね。

 私の想像も及ばない……何かが……。

 首輪の力が消えても……ヘイム様とアリーク様も思うキモチは、全く変わっていません。そのことが嬉しくもあり、少し寂しくもありました……。

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