この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隷属の首輪 (革命軍編)
第7章 【妹視点】 世界情勢
「――――アリーク様。我らが宿敵、ミクリア・シィーアーナが現れました。バックアップには革命軍・隊長グレイファスと、癒しの聖女アルヴィアリスがついている模様です」
欲情にまみれた牡と牝の体臭が色濃く充満した室内に似合つかわしくない、怜悧《れいり》で理知的な声色が……響き渡り……。
カツカツと規則正しいリズムの靴音を立てて進言を行うのは、アタシと同じアリーク様の性奴隷なったーーーー元この国の女王で『植物型のマモノ』に改造された『アリヴェリア・シィーアーナ』よぉおお。
「ついにこの時がきたか?」
告げられた名前は3つとも懐かしい女性の者でしたぁ。
グレイファスはお姉サマの剣の師匠でぇ、アルヴィアリスはアタシの魔法先生だった人なのダァ。
どちらも公私共に親しくあった人物であり、心の底から尊敬できる数少ない人達でしたぁ。
あとミクリア・シィーアーナは血を分けたお姉サマの名前よぉおおっ。
まさか? お姉サマと戦うことになるなって……運命とは残酷なモノなのダァ。
「世界の命運をかけた最終決戦の時がきたかっ!?」
「でも、我らの敵ではありませんわぁ」
「頼りにしているぞ、アリヴェリアよ」
「お任せください」
今は敵対する組織の中核の中核人物として、最も警戒するべき3人が、決戦を挑んできたということは……アリーク様のおっしゃるとおり、これが最終決戦なのダァ。
わずかな哀しみと、主に逆らう者たちへの深い怒りの感情が胸奥でせめぎ合い、混濁していくのダァ。
「エスリア、やっぱり親しい者と戦うのは辛いか?」
「お気遣いありがとうございます、アリーク様ぁ。でもアタシは大丈夫ですぅ。戦えますぅ。例え相手がお姉サマでもーーーー」
「わかった。なら、共に戦おう」
「はい、アリーク様ぁ……どこまでも……お供しますぅ」
欲情にまみれた牡と牝の体臭が色濃く充満した室内に似合つかわしくない、怜悧《れいり》で理知的な声色が……響き渡り……。
カツカツと規則正しいリズムの靴音を立てて進言を行うのは、アタシと同じアリーク様の性奴隷なったーーーー元この国の女王で『植物型のマモノ』に改造された『アリヴェリア・シィーアーナ』よぉおお。
「ついにこの時がきたか?」
告げられた名前は3つとも懐かしい女性の者でしたぁ。
グレイファスはお姉サマの剣の師匠でぇ、アルヴィアリスはアタシの魔法先生だった人なのダァ。
どちらも公私共に親しくあった人物であり、心の底から尊敬できる数少ない人達でしたぁ。
あとミクリア・シィーアーナは血を分けたお姉サマの名前よぉおおっ。
まさか? お姉サマと戦うことになるなって……運命とは残酷なモノなのダァ。
「世界の命運をかけた最終決戦の時がきたかっ!?」
「でも、我らの敵ではありませんわぁ」
「頼りにしているぞ、アリヴェリアよ」
「お任せください」
今は敵対する組織の中核の中核人物として、最も警戒するべき3人が、決戦を挑んできたということは……アリーク様のおっしゃるとおり、これが最終決戦なのダァ。
わずかな哀しみと、主に逆らう者たちへの深い怒りの感情が胸奥でせめぎ合い、混濁していくのダァ。
「エスリア、やっぱり親しい者と戦うのは辛いか?」
「お気遣いありがとうございます、アリーク様ぁ。でもアタシは大丈夫ですぅ。戦えますぅ。例え相手がお姉サマでもーーーー」
「わかった。なら、共に戦おう」
「はい、アリーク様ぁ……どこまでも……お供しますぅ」