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隷属の首輪 (革命軍編)
第14章 決して抗えぬ運命……翻弄される心……
「でも……くっ……邪魔っ!」

 いくら斬り伏せても、いっこうに減ってるきがしないのね。
 一人一人は大したことがないんだけど、かれこれもう数時間も戦っているわ。
 そろそろ体力的にも、精神力にも限界が近い。 

「もう少し、もう少しすれば、これにも増援が到着するはずだから……それまで踏ん張って頂戴」
「わかりました、先生……」

 私は先生の言葉を信じて戦い続けたわ。 

何千という数の魔物を先生ともに斬り伏せ、身体中返り血で真っ赤に染まり、鬼と化していたわ。

 魔物を殺すことに快感を覚え、魔物の血を強く欲するようになり、殺戮衝動に飲み込まれてしまったのよ。

殺しは生物の生態に根差した行為、スポーツとは違う。
 体格差も、性差も、経験差も、生死を分かつ要因たり得ない。
 本能に準《じゅん》じた者だけが生き残る。

 ああ、もっと殺したい、もっと殺したい、もっと殺したい。もっともっと殺したい。
 
 もっと惨たらしく、惨めな死顔が見たい。

 もっと凄惨な死顔が見たい。

 もっともっと悲鳴が聞きたい。

 もっともっと絶望する顔が見た。

 これじゃあ、全然足りないよ……ぜんぜん満足できないよ……
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