この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隷属の首輪 (革命軍編)
第15章 【エリーゼス視点】 救出作戦
 私はサクランボのように赤い唇を噛み締める。
 解放軍による空と地上からの猛攻。
 しかしながら魔物の軍勢は怯まず畏れず立ちはだかる。
 不死者としての特性を最大限に発揮している彼らは、限りなく死ににくく、故に死を恐れない。

 巨大な獣は、そのまま巨大な壁として立ちふさがった。
 いくら攻撃を加えようと無限の再生を繰り返す彼らの前に、雷鳴の閃光隊といえど行軍速度を落とさざるを得ない。

「こいつら……邪魔だっ」
「……ったく、こんなことしてる場合じゃないってのに」

 次々と襲い来る魔物《アンデット 》の群れを突破するだけの時間が圧倒的に足りていない。

「……一刻も早く、隊長の元に駆けつけないと……んんっ」

 悔し気につぶやいたワタシの名前はエリーゼ。
雷鳴の閃光隊で、副隊長をやらせてもらっています。

「アルヴィアリス様がさえいれば……アンデットごときにこれほど、苦戦することはないのにーーーー畜生」

 続いて汚れた毛皮を身に着けた狙撃者の男性がぼやく。

「まったくだぜぇ。聖女様の神聖魔法なら、一瞬でカタがついていたぜぇ」
 
 革鎧《レザーアーマー》を身につけ男性騎士が叫ぶ。それを諭すようにワタシは俯きながらゆっくりと言葉を発する。

「泣き言を言っても仕方ありませんよ……聖女様はもう……
「ごめんなさい、エリーゼス副隊長」

 革鎧《レザーアーマー》を身につけ男性騎士が謝ってきたわ。

「謝る必要ありません。確かにワタシ達は聖女様を助けることはできませんでした。だからこそ、同じ失敗を繰り返さないためにも……絶対に隊長は助け出す必要があります」
「ああ、そうだな。もうあんな思いはしたくないからな」
「ツルペタロリっ子副隊長の言う通りだな」
「お子様体型のクセに言うことだとは立派ななんだよな」

 大きく開いた胸元からチラリと見える、まるで少年のような平坦なオッパイを指摘され……私は顔を真っ赤にさせながら

「なら、決まりですね。ワタシが道を切り開きます」
/268ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ