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隷属の首輪 (革命軍編)
第17章 魔力寄生生命体 ニブルヘイム
「うっく……っうう……」
ゆっくりと私は瞼を上げ目を開く。
「ミクリア……返事をしろ……」
すると視界に青い顔をしたアリークの姿が映り込んできた。
「アリーク?」
一体どうなっているのか? 一瞬状況が掴めずきょとんとしつつ、事態を把握するために周囲を見回す。
場所は医務室だろうか? 消毒液の匂いに、白いシーツ……とくかく清潔感の部屋だった。
そうか……そういえばあの時、私の身体から黒い霧のようなものが噴き出した。
霧の正体は、身体から溢れだした大量の『魔力』だったけれど……とてつもなく嫌な予感がした。
まるで悪意のかたまりのような霧だ。
そんなものがグレイファス先生に向かっていく。
「先生っ! 危ないっ!!」
瞬間、私は駆けだす。
ただ見ていることなどできなかった。
自身の身体に魔法をかけ、肉体を強化を施し、凄まじい速度でグレイファス先生に接近すると、いまにも霧に飲まれそうだった先生の身体を突き飛ばす。
「きゃあぁっ」
着き飛ばされた先生が悲鳴を上げた。そして黒い霧は私の精神を蝕み同時に身体の自由も聞かなくなり、身動き一つ取ることができないまま……意識を失ってしまったのだった。
アレは一体なんだったのかしら?
ゆっくりと私は瞼を上げ目を開く。
「ミクリア……返事をしろ……」
すると視界に青い顔をしたアリークの姿が映り込んできた。
「アリーク?」
一体どうなっているのか? 一瞬状況が掴めずきょとんとしつつ、事態を把握するために周囲を見回す。
場所は医務室だろうか? 消毒液の匂いに、白いシーツ……とくかく清潔感の部屋だった。
そうか……そういえばあの時、私の身体から黒い霧のようなものが噴き出した。
霧の正体は、身体から溢れだした大量の『魔力』だったけれど……とてつもなく嫌な予感がした。
まるで悪意のかたまりのような霧だ。
そんなものがグレイファス先生に向かっていく。
「先生っ! 危ないっ!!」
瞬間、私は駆けだす。
ただ見ていることなどできなかった。
自身の身体に魔法をかけ、肉体を強化を施し、凄まじい速度でグレイファス先生に接近すると、いまにも霧に飲まれそうだった先生の身体を突き飛ばす。
「きゃあぁっ」
着き飛ばされた先生が悲鳴を上げた。そして黒い霧は私の精神を蝕み同時に身体の自由も聞かなくなり、身動き一つ取ることができないまま……意識を失ってしまったのだった。
アレは一体なんだったのかしら?