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隷属の首輪 (革命軍編)
第17章 魔力寄生生命体 ニブルヘイム
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意識を失うまえのことを思い出す。きっと倒れた私を見つけたアリークが、ここに運び込んでくれたんだろう。
でも、グレイファス先生の姿は見当たらないわね。
【あのおんなは、ここにはいないわよ】
「----え?」
死んだはずのニブルヘイムの声が耳元にと届いた。
思わず身を起こして、周囲を見回す。
【いくらさがしてもむだよ。わたしのはみくちゃあんのからだのなかにいるんだから】
「嘘でしょ……」
「どうしたんだ、ミクリア」
「……こ、声が聞こえなかった」
「何も聞こえなかったと思うがっ」
「そう……ごめんなさい。気のせいだったみたいね」
「まだ、顔色が悪いみたいだし、もう少し休めっ! ミクリア。これは命令だ」
再び心配な顔でアリークが覗き込んできたので、私は優しく微笑みを浮かべて
「ええ、そうさせてもらうわ」
と答えるとアリークは頷き。部屋を出っていたわ。
どうやら本当にニブルヘイムの声は、彼には聞こえてないみたいね。
【だから言ったでしょ……わたしの声はみくちゃあんにしか聞こえないんだって……これで信じてくれたかな?】
確かに声は耳元ではなく……身体の内側から聞こえてきた。
目を閉じて深く心を静め、ニブルヘイムの魔力を感じ取ることだけに集中する。すると、そこにいたのは、ヌイグルミ程度の大きさをした少女だった。
背中には、童話などに登場する『妖精』を思わせる4枚のエメラルドグリーンの美しい羽が生えていたわ。
髪はやはり燃え盛る炎のように赤く、瞳も真っ赤だったわ。
でも、グレイファス先生の姿は見当たらないわね。
【あのおんなは、ここにはいないわよ】
「----え?」
死んだはずのニブルヘイムの声が耳元にと届いた。
思わず身を起こして、周囲を見回す。
【いくらさがしてもむだよ。わたしのはみくちゃあんのからだのなかにいるんだから】
「嘘でしょ……」
「どうしたんだ、ミクリア」
「……こ、声が聞こえなかった」
「何も聞こえなかったと思うがっ」
「そう……ごめんなさい。気のせいだったみたいね」
「まだ、顔色が悪いみたいだし、もう少し休めっ! ミクリア。これは命令だ」
再び心配な顔でアリークが覗き込んできたので、私は優しく微笑みを浮かべて
「ええ、そうさせてもらうわ」
と答えるとアリークは頷き。部屋を出っていたわ。
どうやら本当にニブルヘイムの声は、彼には聞こえてないみたいね。
【だから言ったでしょ……わたしの声はみくちゃあんにしか聞こえないんだって……これで信じてくれたかな?】
確かに声は耳元ではなく……身体の内側から聞こえてきた。
目を閉じて深く心を静め、ニブルヘイムの魔力を感じ取ることだけに集中する。すると、そこにいたのは、ヌイグルミ程度の大きさをした少女だった。
背中には、童話などに登場する『妖精』を思わせる4枚のエメラルドグリーンの美しい羽が生えていたわ。
髪はやはり燃え盛る炎のように赤く、瞳も真っ赤だったわ。
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