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いじっぱりなシークレットムーン
第9章 Lovely Moon
 

「だって、ワンピ脱いだら下着姿で恥ずかしいし」

「なんで下なの?」

「いや、それはその……」

 あたしの胸の変化がワンピ越しわかられたら、それもまた恥ずかしいのだ。それなら膝丈まであるスカートに下着のない下半身を隠していた方がいいのではないだろうか。……苦渋の選択だ。

「いいでしょ、二戦目!」

「はいはい」


 朱羽が笑ってブレイクショット。

 すると――。

「陽菜、俺凄くない!?」

 すべてのボールがポケットに入り、はい終了。


「くくく」


 朱羽が笑っている。

 ワンピの中はすっぽんぽん。さらには胸の尖りがわかってしまう。


「見ないでよ」

「どうしてそんなになっちゃったの?」

 朱羽の顔がほんのりと赤い。


「酔ってるでしょ!」

「酔ってるよ、あなたに」

 朱羽はあたしの隣で台に腰掛け、あたしの髪に指を絡ませて、あたしが見えるように口づけを落とした。

「~~っ」

「はは、真っ赤っか」

「この酔っ払い~!!」

 朱羽は酔うと陽気になるらしい。

「そりゃあ酔うよ、心底惚れてるあなたから好きを貰えて、ずっとこうやって俺が独占出来ているんだからさ」

「しゅ……っ」

 あたしの唇は朱羽の唇に塞がれ、ねっとりと舌が入ってくる。

 朱羽の手が、ワンピースの上からあたしの胸の突起を摘まむ。

「なんで、こんなになっちゃった?」

 朱羽の唇があたしの耳をなぶり、熱く囁かれる。

「この服の下、見たい」

 その目には熱を滾らせていて、見ているだけで火傷しそうで。

「見せて?」

 そんな声でおねだりされると……。

「しょ、勝負はもう一回あるでしょ!」

 あたしは振り切った。

 もうこの酒でさらに色香を増したエロい生物、どうにかしてよ。
 
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