この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
上気して、蕩けている顔――。
ああ、朱羽が感じてくれてる顔だ。
恥じらうようにして伏し目がちにし、長い睫を小刻みに震撼させるその仕草が愛おしくて、微笑みながらちゅっちゅっと音をたてて耳朶を舐め、何度も好きだと呟いた。
朱羽の首から鎖骨に舌を移動させた。
汗ばんだ肌は紅潮している。
朱羽に汗を流させるほどに愛せば愛すほどに匂いは濃厚になる。
朱羽のフェロモンの強さに秘部を濡らしながら、鎖骨にじんわりと浮かぶ朱羽の汗を舌先で掬い取る。
そんなことをしていると頭がピンク色になって、朱羽の匂いを嗅ぎたくて仕方がなくなって、くんくんと鼻を鳴らして、朱羽の首元に鼻をつけてしまう。
「……こら」
朱羽が笑いながらも、あたしを抱きしめるようにして、頭を撫でてくれる。
「朱羽が感じる度に、すごくえっちな匂いになってる」
「そりゃあ陽菜が愛してくれるなら。陽菜もえっちになってる?」
「うん、朱羽が感じてくれたらすごく。もっとえっちになってね」
かろうじてとめられていたバスローブの紐を解き、バスローブを両側に開く。
着やせする裸体が現われる。
細身なのに、しっかりと筋肉がついている。
「なんで陽菜が真っ赤になるの。いつも見てるだろう?」
「だって……、ドキドキするもの」
「はは。だったらドキドキしてもっと好きになって? あなた好みの身体にして。俺を離せなくなるように」