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いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
 


「うっ……」


 えらが張っている根元の部分にぐるりと舌を這わせ、裏の筋を丁寧に舐めていく。

 なんて愛おしいんだろう。

 こんなにビクビク反応してくれて。

 もっともっと愛したくなる。

 ぬるぬるとした軸を片手で上下に扱き、先端の部分を再び口に含んで強く吸い上げる。


「陽、菜っ」


 朱羽は飛び起きるように上体を起こして、肘で支えている。

 あたしが口と手で愛している様を見た朱羽は、途端に耳まで真っ赤になって、あたしを止める。


「それはやめろ。代わりに挿れさせて?」


 あたしは頭を横に振りながら、ソフトクリームをなめるようにぺろぺろと舌を使ってみせた。


「陽菜っ」


 きっと今のあたしはうっとりとした顔をしているだろう。

 気持ち悪いとか汚いとかまるで思えない。朱羽のむき出しの一部で、これがあたしに入ってきてくれると、あたし達はひとつになれる……そんな大切なものだから。

 目で訴える。

 すべてが愛おしいから、抵抗しないでくれと。

 触りたい。口に含みたい――。


 すると朱羽はため息をついて、あたしの頭を撫でてくれた。


「すぐイッちゃうと思うから、すぐ口を離せよ? 前みたいに飲むなよ?」

 うんうんと頷いて笑って見せているが、内心離すものかとにやりとする。

 口で先端を強く吸い立てると、朱羽が僅かに反り返る。

「ぅ…ん……っ」

 半開きになった唇から、悩ましい声が漏れた。

 先端部分を舌でつんつんと叩くようにすると、天井を仰ぐようにしながら細められた目がひくひくと動き、顔を紅潮させながら、両手を伸ばしてあたしの髪を強くまさぐる。

 視線が合うと流し目のような艶やかな目で、あたしに言う。

「悔しいけど……気持ちがいい……」

 とろりとしたその目は、愛おしさに溢れて。


「俺、陽菜に愛されてる……ああ……」


 満足げに目を閉じて喘ぐ朱羽の姿に、胸も秘部もきゅんきゅん疼く。

 言葉より、身体に伝えるセックスこそ、愛の奥義なのかもしれない。

 愛していないと、こんなことしたいとも思わない。

 朱羽だから――。
  
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