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いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
 

「よくなかった?」

「とってもいいから俺……っ」

「じゃあまたするね?」

「……っ、しなくていい。あなたの中がいい……」

「だけど、ゴムつけずに直接イけ……」

「もういいから、黙れって」

 あたしを覆うように抱きしめられた。

「は……たまらない」

「え?」

「両想いになった……好きな女にそんなことして貰えたなんて、たまらなくなるから」

 朱羽の声はか細い。

「あなただけだからな。俺の……はしたない姿見せるの」

「はしたないって……そんなのあたしの方が」

「あなたはいいんだよ、あなたは可愛いから。だけど俺、快感の度合い自分でセーブ出来なくて……きっとぶっさいくな顔でイッたと思うから……。あんな太陽の下で」

「すごく綺麗で色っぽかったけど」

「……っ」

「朱羽が感じる姿に、凄く濡れちゃうもの」

「だからそんなこと……」

「冗談じゃないよ? ぬるぬるしてるもの。やじまホテルでも、朱羽が感じているの見て、しちゃったくらいなんだし」

 朱羽がふしゅうと音をたてて沸騰する。

 なんて可愛い男だろう。

 すごいことをあたしにしているのに、朱羽のをお口でするなんて初めてではないのに、付き合った途端恥じらうなんて。

「はぁ……俺、精進しないと、このままだと主導権奪われる」

 朱羽の潤んだ目が向けられる。

「主導権は渡さないから。俺をイかすのは、あなたの中にして」

 あたしの背に回していた朱羽の手が、背中から滑り落ちて尻を強く揉む。

「はぁぁぁ……」

 朱羽の首に手を回して、思わずため息のようにやるせない喘ぎ声を出した。 

「……だけど陽菜、ありがとう。凄く……愛おしいよ、あなたが」

 朱羽が優しく笑いながら、片手を尻の間から指を前に滑らした。

 
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