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いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
「後ろ駄目、後ろっ」
「前だったらいいんだ? いやらしい」
「いやらしくなんか……ぁぁああんっ」
肛門のあった指は蜜壷に滑り込み、そして抜き差しされると同時に、粒を揺らされる。
快楽の狭間、朱羽のその目が愛おしくて。
たまらなく、このひとに溶かされたい気がして。
感度があがったように、びくびくと震えた。
「好き……」
あたしは譫言のように口走る。
「えっちだけじゃなく、朱羽が好き……ああああっ、駄目、駄目っ、激しっ、ふたつ駄目、だ……んんんっ」
声は朱羽の唇に塞がれて、朱羽の両手を使った攻め立てが激しくなり、ぶるぶると震えながらイってしまった。
「おおっと……」
崩れるあたしの身体を朱羽の身体が受け止め、あたしは赤子のように抱かれる。
まだじんじんと疼く刺激に浅い呼吸をしていると、朱羽がじっとあたしを覗き込んでいるのがわかった。
「気持ちよかった?」
じっと見つめる茶色い瞳が、やけに気恥ずかしい。
「目をそらさない。気持ちよかった?」
「……っ」
「俺のこと、好きって思ったんだろ?」
「……うん」
「俺も」
朱羽は笑った。
「あなたと気持ちいいことをするたび、あなたが好きになる」
「っ……」
「セックスって、快楽だけじゃなくてあなたへの愛も深めてる。だからやめられない……」
朱羽の表情が切なそうなものに変わる。
「どれだけ触れれば、好きが止まるんだろうね。どれだけ、あなたを好きになるんだろう。底なしで、怖いくらいだ」
あたしは頭を撫でられる。
「このまま……ふたりだけの世界にいけたらいいのに」
不意に朱羽は、遠い目で乾いた笑いを見せた。