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いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
「は……、駄目、まだ出ていっちゃだめ……っ」
少しずるりと下に落ちそうな感覚があったから、膣に力を入れて出て行こうとする朱羽のを抑える。
「まだあたしの中で育って……」
しかし強制的に出て行こうとするそれは、膣壁を強く擦るようにして下がり、また入ってくる。
「ああ……戻って来た。もっと奥に……そんなに暴れちゃ駄目……」
お腹を撫でる。
「そっと、そっと……もっと大きくなってね……」
微睡むような意識の中、ひたすらあたしは中にいる"赤子"をあやした。
「はぁぁっ、だからそんなに擦っちゃ駄目、駄目ぇぇっ」
熱い息を乱して顔を上げると、朱羽が目を開いてじっとあたしを見ていた。
これが夢か現(うつつ)かよくわからない。
だけど朱羽は寝ていたはずで。その朱羽が目覚めているのなら、ああやっぱりあたしは、朱羽の子供を宿した夢を見ているのだと、なんだか嬉しくなった。
「朱羽との赤ちゃん、お腹にいるの」
嬉しくて嬉しくてそう告げた。
「だけどね、まだ成長していないのに出て行こうとして……はぅぅっ、駄目だってば、暴れちゃ駄目っ」
「……ここにいるの?」
夢の中の朱羽は、優しく蕩けたように笑って、甘い声音で囁きながら、あたしのお腹に手をあてた。
その動きと温かさで、ぞくぞくしてくる。
「そう、動いてるでしょう? ああ、また激しっ」
「……陽菜、夢を見てるね?」
「うん、……今は夢の中にいるから、は……ぅん、ぁぁんっ、気持ちいい……」
ゆっくりと静かにそれは動いて。
「赤ちゃんで、気持ちよくなるの?」
その夢は朱羽の匂いに包まれ、ふわふわする。
「うん。気持ちいい……んん、気持ちいいのっ」
「どんな風に?」
夢の中の朱羽があたしの腰に手を回して、動いている。
その度に、お腹の中の赤ちゃんが動いてたまらない。