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いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
それから寝室で何度も抱き合い、朱羽の匂いと熱、そして強さに酔い痴れ、翻弄され続けた。
揺れる身体。
跳ねる身体。
どこまでも性急に求め合って繋がりながら、抱きしめ合うようにして眠りについた。
「ん……」
目が覚めた時、朱羽の寝顔がすぐにあった。
身体はどこまでも大人の男なのに、寝顔はあどけなくて。
朱羽に抱きつきながら、そっとその唇にあたしの唇を押しつけてみる。
朱羽は声を漏らして、もぞりと動きながらあたしを抱き枕にするようにして身体を丸める。
あ、朱羽のが挿ったままだ。
朱羽の動きであたしの蜜壷が、朱羽のをより深くに呑み込んだ。
まだ眠りに微睡みながら、あたしは中にある朱羽に触れるように、片手で腹を撫でてみる。
ああ、この奥に朱羽がいるんだ。
子供をお腹に宿したように、朱羽の生きている脈動を感じる。
女しか知り得ない、胎内の命を守って育てるということ。
お腹を強く押すと、朱羽の輪郭が掴めそうで、もっと感じたいと一生懸命下腹部を撫でると、膣が収縮して彼の質量をあたしに知らせる。
「は、ぁ……大きい……」
歓喜に目を閉じると、知らずに笑みがこぼれる。
動かない彼のもの。それでもあたしの欠けた部分にぴったりと入り込んで、あたしの中に彼の形を覚えさせているようだ。
段々お腹が苦しいくらいに質量が増してくると、浅い眠りについたような意識で、子供が育っているような妙な感慨に耽り、あたしの口からため息が漏れる。
「ぁぁ……」
どくんどくんと拍動して成長するそれは、今にも生まれ出る子供のようで、あたしはお腹を守るように両手で下腹部を包み込む。
子供があたしの胎内で成長して、心音を響かせているよう。
優しく包み込みたいのに、その膨張ぶりに膣がきゅうきゅうとしてもっと奥へと誘おうとする。