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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の結婚生活+゚*。:゚
第8章 崩壊
「お父さんが今週中には出張に行くから、そしたらそっちに戻るわ。」

春は華と夏にキスをしながら言った。冬はパーティー三昧から解放されて、ほっとした。子供二人を連れて自宅へと車を飛ばした。

…ガクさんきっと寂しい思いしてる。

週末で道が空いており、思っていたよりも早く自宅に着いた。
双子用のベビーカーに大きな荷物を持ち、玄関のドアを開けた。

…あ。

見知らぬ女性用のパンプス2足が揃えもせずに転がっていた。
冬はその靴をきちんと揃えて部屋に入った。

「静さん?」

今泉の寝室へ行くと誰も居なかった。心臓がドキドキとしはじめ、胃液があがってくるようだった。

…考えたくない。考えちゃいけない。

ドアを開ける最後の瞬間まで,信じたいと思った。もしかしたら、事情があって泊まらせているだけなのかも知れない。自分の寝室,そして春が普段使っている客間を開けるが,誰も居なかった。

…お願いだから…信じさせて。

小鳥遊の寝室をそっとあけた。

――― 鼻をつくセックスと煙草の匂い

冬は吐き気がした。
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